桜子の誕生

桜子は兄ふたりと両親のもとに産まれた。男の子がふたりだったこともあり両親は桜子との出会いを楽しみに待っていた。
出産も3回目ともなれば慣れたもので母親はどっしりと構えていた。
そのせいか可愛らしいハズの女の子もどっしりと構えて産まれて来た。
とは言え顔が男の子っぽいわけでも身体が妙に大きいわけでもない。内面のことなので桜子が物心つくまでは両親も気づかなかった。

桜子が3歳を迎えた頃には弟が誕生する。桜子がお姉さんとして弟に出会いますしっかりして行くことになった。
兄ふたりはいつも桜子を可愛がっていたが桜子はしっかり者で男勝りなところがある。
それは男兄弟に囲まれた女の子だから仕方がないと言えば仕方がない。口も男の子に比べて達者だった。
3歳にして上の兄や弟の面倒を見る仕草をたびたびのぞかせた。

桜子は家族と出会い愛情をいっぱいに受けて元気よく成長して行った。
幼稚園に入園したときも涙ひとつ見せることなく「行ってきます」と手を振って母と別れた。
新しい友達との出会いもなんなくクリアして毎日通園した。
卒園するときにも泣いている友達を横目に先生にご挨拶をしている桜子を見てさすがの母も唖然とした。
小学校入学のときもしっかりとお返事をして堂々とした態度で自分の席に着席している。
両親も兄弟たちも桜子には驚かされることが多かった。
小学校入学のときにはすぐ上の兄がいつも桜子を心配していたがそんな心配はまったく無用なものとなった。

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